S&P500が9週連続上昇——1945年以降10回の歴史が示す「次の1ヶ月」
S&P500が5月29日に7,580で9週連続上昇を達成。1945年以降わずか10回の稀少局面で、過去の歴史では1ヶ月後に90%が上昇(平均+1.68%)。ただし失敗した2例は景気後退と利上げ再開局面——2004年型リスクを検証する。
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何が起きたか
S&P500は2026年5月29日に7,580.06で終了し、9週連続の週次上昇を達成した。2023年以来最長の連勝記録で、4月9日(トランプ関税一時停止発表日)の安値から+20%超の上昇。ダウ工業株平均も51,032をつけ最高値を更新し、4日間連続での最高値更新となった。
市場の反応
(5月29日終値)S&P500: 7,580.06(5日+1.80%、20日+5.15%)、QQQ: 738.31(5日+3.33%、20日+10.57%)。週次の上昇ペースは0.2〜0.4%と「静かな高値更新」が9週続いた形。パニック的な急騰ではなく、機関投資家が段階的にポジションを積み上げてきた構図がチャートに表れている。
なぜ9週間連続で上がり続けたのか
3つの要因が重なった。①関税リスクの後退: 4月9日以降、米中・米欧の関税交渉が緩和方向で進み「最悪ケース回避」が確認されつつある。②AI決算の連続サプライズ: Nvidia(売上+85% YoY)、Dell(+32%急騰)、Marvell(ガイダンス上方修正)など主要AI銘柄が市場期待を連続で上回った。③**「景気後退なきインフレ」の継続**: PCE 3.8%という高インフレでも雇用は堅調(4月非農業部門+11.5万人)で、FRBも利上げを明示していない。
歴史が示す9週連続上昇後の相場
1945年以降、S&P500が9週以上連続で上昇したのはわずか10回。その後のフォワードリターンは以下のとおりだ:
| 期間 | 上昇確率 | 平均リターン |
|---|---|---|
| 1ヶ月後 | 90%(9/10) | +1.68% |
| 3ヶ月後 | 60%(6/10) | +3.01% |
| 6ヶ月後 | 70%(7/10) | +6.04% |
| 1年後 | 80%(8/10) | +10.21% |
1ヶ月後の90%という高い勝率が最も信頼性が高い。「強い上昇モメンタムが短期的に継続しやすい」という効果に加え、9週連続上昇が「大規模な政策転換後の回復期」に多く発生するため、背景にある強気材料がまだ持続していることを示している。直近の好例は2023年12月型(FRBピボット×AIトレード)で、その後1年間に+24.58%の上昇が続いた。
失敗した2例と「2004年型リスク」
歴史上、9週連続上昇後に失敗した例は10回中2回だけだが、共通して「外部からの急激な政策変化」があった:
1957年5月: 9週連続上昇の2〜3ヶ月後から米国は景気後退入り(1957-58年のアイゼンハワー不況)。半導体・電機の過剰設備投資が引き金となった。
2004年1月: グリーンスパンFRBが利上げサイクルを開始した年の1月がS&P500のピーク。市場は「FRBの様子見終了」を1月のピーク後に一斉に織り込み始めた。
今がやっかいなのは2004年との類似だ。 FOMCの6月16-17日会合では利上げ議論が表面化しつつあり、6月10日のCPIが4%台に再加速すれば「様子見終了」の決定的シグナルとなりかねない。一方でAIインフラ投資という「構造的需要」の強さは2004年にはなかった要素で、強気シナリオも十分に有効だ。
強気・弱気シナリオ
強気(上昇)シナリオ:
- 条件: 6月10日CPIが3.5%以下に鈍化し、FRBが「様子見継続」を確認
- 想定される動き: 歴史的パターン通り1ヶ月で+1〜2%。QQQ主導で年末7,900〜8,000を目指す展開
弱気(下落)シナリオ:
- 条件: CPIが4%台に再加速し、6月FOMCで「利上げ再開検討」が明言される
- 想定される動き: 2004年型の天井形成。高PERのAI・ハイテク(指数の35%を占有)が最初に崩れ、S&P500は7,000〜7,200に急調整
直近の注目日程
| 日程 | イベント | 株価への影響 |
|---|---|---|
| 6月10日(水) | 米CPI発表(最重要) | 3.5%以下→強気継続、4%超→急落リスク |
| 6月12日(金) | 日本メジャーSQ | 日米株の需給に波及 |
| 6月16〜17日(火水) | FOMC | 98%が据え置き予想。声明の「利上げ」言及に注目 |
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このニュースで影響を受ける銘柄・業種
記事の内容から、AIが特に影響を受けると判断したものです。
📈 影響を受ける銘柄
9週連続上昇後の1ヶ月フォワードリターンは歴史的に90%が上昇(10回中9回)、平均+1.68%。prior5d +1.85%と追認コール除外ライン(+5%)未到達。歴史パターンベースのフレッシュコール
🏭 影響を受ける業種・セクター
9週連続上昇を牽引したQQQが20日+10.57%。強気シナリオではAIインフラ需要の構造的強さが指数をさらに押し上げる
リスクオンが続く局面では防御的セクターへの資金配分が後退しやすい。S&P500の上昇局面でエネルギー・公益は相対的に出遅れる傾向
※ 上記はAIによる分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。実際の値動きは様々な要因で変動します。
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